2010.01.01-02蓼科山&北横岳・三ツ岳
- 2020/01/05
- 13:52
蓼科山は私に取ってはスキーと沢登りが出来ない未踏の名山。のんびりと正月を山で過ごすには丁度良い山なので出かけた。冬山デビューのS君にとっても手頃。2日とも天気に恵まれ、大展望が魅力の山で正月を迎えることがで来た。雪は少なくトレースもばっちり、さすがに吹きさらしの蓼科山の山頂では冷たい風に吹かれて冬山の厳しさを一寸味わえて良かった。翌日は数十年ぶりに北横岳へ、人が多くて閉口したが三ツ岳のルートに入ると閑散としていて静かな冬山を楽しめた。岩場の三ツ岳は一般向きではなさそうだ。
◆31日 渋滞を避けて9時に東京を出て正解。快適に現地へ。茅野で降りて八ヶ岳を眺める高原を走り、道の駅に寄ったり、車山方面にご来光見物の偵察に行ったり、女神湖でカフェしてチェックインのPM3時には宿に入った。風呂に入ってのんびり。

宿のチェックインまで時間があったのでご来光敵地を探してビーナスラインへ

雲行が怪しかったが、翌日の晴天を祈って

途中女神湖でカフェ、凍った湖面を雪が舞って良い感じ。
◆1日蓼科山
☆コースタイム
ご来光のために5:30分ビーナスラインに向かい日の出を待つ、その後宿に戻り朝食後出発8:30~8:40女神茶屋登山口8:53~11:35蓼科山~11:57蓼科山頂ヒュッテ12:00~13:12幸徳平~14:14女神茶屋登山口14:20~コンビニ経由~14:50宿

富士山からのご来光を期待したが、八ヶ岳よりに大分ずれていた。

南アルプスと八ヶ岳の間に富士山、太陽はずっと八ヶ岳よりなので朝焼けで我慢しましょう。良い風景でした。

宿から女神茶屋登山口駐車場へ行くと満車、運良く出る車があった。それなのに続々と車がやってくる。さすが好天の正月。車は前夜からのご来光目的だったようだ。

駐車場から数十mで登山口へ。

登山口からなだらかな樹林を行くが、それもわずかで急登が始まる。

途中で多少緩むが、見上げると胸付くような急登が天空まで続くような道である。

高度が上がるに従って背後に南アルプスや南八ヶ岳が望めるようになる。
中央アルプスの右に木曽御嶽山

南アルプスの北部の山、北岳もさることながら右端の仙丈岳が大きい。

南八ヶ岳も見えるようになる。

2人について行くのがやっと、黙々と登るだけだ。

上部は霧氷が綺麗であった。

森林限界を抜ける頃に凄いわんちゃんに遭遇。写真を撮らせていただいた。茶々丸くんですよ。
わんちゃんも雪目になるのかな。

累々とした岩の山頂台地に着くと、冬山らしい冷たい風が襲ってくる。たちまち体感温度が奪われる。
山頂ヒュッテが見えてきた、後方は浅間山。

振り返ると南八ヶ岳。

山頂到着。

冬山デビューのS君、私より元気。

浅間山から四阿山、根子岳の風景。

山頂台地の西の端にも標識が、その向こうの北アルプス北部は冬型でやはり厚い雲が。

360度の景色は素晴らしい、ここのご来光は富士山にも引けを取るまい。

台地の中央に蓼科神社が鎮座、初詣をしました。

西の端の標識、エビのしっぽがびっしり。

北には霧ヶ峰が、車山が随分と低いな。

山頂のヒュッテに立ち寄ったが、31日-1日の営業が終わり中には入れなかった。

それでは下山します。東側の雪の全くない西上州や佐久方面は黒々としていた。

台地の風のないところでゆっくり休んで下山。
雲も大分出てきました。

下山は楽ちん、登りでは気がつかなかった幸徳平の標識

急傾斜の下り、良く登りました。

車に到着、大分少なくなってましたが、翌日通ったらやっぱり満車でしたよ。
◆GPS軌跡

◆2日北横岳~三ツ岳
☆コースタイム
ロープウエーイ駅下9:03~9:10坪庭9:30~10:13北横岳ヒュッテ10:26~10:35北横岳南峰~10:42北峰10:49~11:27三ツ岳Ⅲ峰11:32~11:48三ツ岳Ⅰ峰~12:14雨池山~12:32縞枯山荘12:58~13:09坪庭13:20~13:30ロープウエイ下駅14:00~宿経由~14:40音無の湯15;25

ロープウエイが動く時間に合わせて宿をでる。

ロープウエイは10分間隔で運転。スキーヤーで終日満員のようだ。

坪庭には観光目的の人、スキーヤー、登山者が、多様な目的のロープウエイですね。

坪庭から山道へ

坪庭も蓼科の山頂台地のようで成り立ちが一緒かな。

予定通り坪庭から北横岳に向かう。登山道が渋滞、おかげでゆっくりペース。樹氷の山道を行けば北横岳ヒュッテはあっと言う間である。

ヒュッテからはひと登りで山頂。天気はいまいちでした。
北横岳は双耳峰で山頂も2つある。2480mの北峰には脩那羅大天武(しよならだいてんむ)が祭られ、南峰には2473mの三等三角点がある。

周囲はガスに覆われて展望はいまいちであったが、昨日大展望を満喫したので良いでしょう。


北峰へ向かう

北峰、こちらのが山頂らしいね。


こちらガスで展望なし

ヒュッテに戻って、そのまま縞枯山荘に行くつもりであったが、三ツ岳経由で行くことにする。
S君物足りなさそうでしたので。

前方に三ツ岳の岩峰が、かっこいいね、登らねば。

分岐には岩場危険と有りましたが、まずはⅢ峰。

振り返ると北横岳があんなに離れている。

いよいよ鎖場へ。
三ツ岳Ⅰ峰~Ⅲ峰の間は岩場が続き、何箇所か鎖場もある。最初のⅢ峰の鎖場がスリル満点、ザックの脇に刺してあった長いストックが邪魔して苦労してしまった。

Ⅲ峰からの大岳。背後に浅間山。

Ⅲ峰標識、ⅠからⅢまでちゃんと標識がある。

大岩が重なり合った岩場は、ぽっかりと隙間があったりして落ちたら大変である。トレースがあったので隙間に落ちることはなかった。

こんなかっこいい岩が、写真の題材が沢山。

Ⅰ峰からは急傾斜の下り、心配するほど下って鞍部からは雨池山の登りとなる。

展望のない樹林の山頂はただ通り過ぎるだけ。

ロープウエイからの広い道に降りると、何故か開放的になる。

懐かしい縞枯山荘に立ち寄った。

先代の小屋番である嶋義明氏は山登り初心者時代に多くを学んだ山の恩師である。
現在は息子さんが後を継いでいるので一度お会いしておきたかった。
夜は必ず、山の歌、ここで教わった歌も多い。
◆嶋義明氏のこと
神田で営んでいた八百屋をたたんで、縞枯山荘の小屋番になったのが確か1989年、山の仲間が集まって山荘で盛大に記念パーティをやった。私も参加させて貰ったが、山では常に不動明王のような存在であった親父さんが、ボロボロになって号泣していた姿が今でも蘇る。当時の義明氏の周りの人がこぞって海外遠征に出る中、なぜ小屋番なのか、そんな信条をまだ聞けないでいる。クラブではY君が麓の教会で式を挙げ縞枯山荘で披露宴をした。細やかな配慮をしていただいた奥さんにも御世話になった。

よき時代の思い出ですな。

坪庭到着、天気も持ち直したようですね。

坪庭からの縞枯山。名頃惜しいですがロープウエイに乗ります。

ロープウーイで下山して靴を履き替えようとしたら宿に置き忘れたのを思い出した、宿に戻る。人のことは言えないもので、気をつけましょう。

「音無の湯」で汗を流す。
◆温 泉 音無の湯 800円JAFで100円引き

茅野ICに向かう途中に八ヶ岳が見送り。

赤岳、阿弥陀岳

今回の舞台、蓼科山と北八ヶ岳の峰
◆宿 ペンション「おやまのえんどう」
料理が良かったです。宿も綺麗。9300円/1人1泊食事付き
◆GPS軌跡

◆31日 渋滞を避けて9時に東京を出て正解。快適に現地へ。茅野で降りて八ヶ岳を眺める高原を走り、道の駅に寄ったり、車山方面にご来光見物の偵察に行ったり、女神湖でカフェしてチェックインのPM3時には宿に入った。風呂に入ってのんびり。

宿のチェックインまで時間があったのでご来光敵地を探してビーナスラインへ

雲行が怪しかったが、翌日の晴天を祈って

途中女神湖でカフェ、凍った湖面を雪が舞って良い感じ。
◆1日蓼科山
☆コースタイム
ご来光のために5:30分ビーナスラインに向かい日の出を待つ、その後宿に戻り朝食後出発8:30~8:40女神茶屋登山口8:53~11:35蓼科山~11:57蓼科山頂ヒュッテ12:00~13:12幸徳平~14:14女神茶屋登山口14:20~コンビニ経由~14:50宿

富士山からのご来光を期待したが、八ヶ岳よりに大分ずれていた。

南アルプスと八ヶ岳の間に富士山、太陽はずっと八ヶ岳よりなので朝焼けで我慢しましょう。良い風景でした。

宿から女神茶屋登山口駐車場へ行くと満車、運良く出る車があった。それなのに続々と車がやってくる。さすが好天の正月。車は前夜からのご来光目的だったようだ。

駐車場から数十mで登山口へ。

登山口からなだらかな樹林を行くが、それもわずかで急登が始まる。

途中で多少緩むが、見上げると胸付くような急登が天空まで続くような道である。

高度が上がるに従って背後に南アルプスや南八ヶ岳が望めるようになる。
中央アルプスの右に木曽御嶽山

南アルプスの北部の山、北岳もさることながら右端の仙丈岳が大きい。

南八ヶ岳も見えるようになる。

2人について行くのがやっと、黙々と登るだけだ。

上部は霧氷が綺麗であった。

森林限界を抜ける頃に凄いわんちゃんに遭遇。写真を撮らせていただいた。茶々丸くんですよ。
わんちゃんも雪目になるのかな。

累々とした岩の山頂台地に着くと、冬山らしい冷たい風が襲ってくる。たちまち体感温度が奪われる。
山頂ヒュッテが見えてきた、後方は浅間山。

振り返ると南八ヶ岳。

山頂到着。

冬山デビューのS君、私より元気。

浅間山から四阿山、根子岳の風景。

山頂台地の西の端にも標識が、その向こうの北アルプス北部は冬型でやはり厚い雲が。

360度の景色は素晴らしい、ここのご来光は富士山にも引けを取るまい。

台地の中央に蓼科神社が鎮座、初詣をしました。

西の端の標識、エビのしっぽがびっしり。

北には霧ヶ峰が、車山が随分と低いな。

山頂のヒュッテに立ち寄ったが、31日-1日の営業が終わり中には入れなかった。

それでは下山します。東側の雪の全くない西上州や佐久方面は黒々としていた。

台地の風のないところでゆっくり休んで下山。
雲も大分出てきました。

下山は楽ちん、登りでは気がつかなかった幸徳平の標識

急傾斜の下り、良く登りました。

車に到着、大分少なくなってましたが、翌日通ったらやっぱり満車でしたよ。
◆GPS軌跡

◆2日北横岳~三ツ岳
☆コースタイム
ロープウエーイ駅下9:03~9:10坪庭9:30~10:13北横岳ヒュッテ10:26~10:35北横岳南峰~10:42北峰10:49~11:27三ツ岳Ⅲ峰11:32~11:48三ツ岳Ⅰ峰~12:14雨池山~12:32縞枯山荘12:58~13:09坪庭13:20~13:30ロープウエイ下駅14:00~宿経由~14:40音無の湯15;25

ロープウエイが動く時間に合わせて宿をでる。

ロープウエイは10分間隔で運転。スキーヤーで終日満員のようだ。

坪庭には観光目的の人、スキーヤー、登山者が、多様な目的のロープウエイですね。

坪庭から山道へ

坪庭も蓼科の山頂台地のようで成り立ちが一緒かな。

予定通り坪庭から北横岳に向かう。登山道が渋滞、おかげでゆっくりペース。樹氷の山道を行けば北横岳ヒュッテはあっと言う間である。

ヒュッテからはひと登りで山頂。天気はいまいちでした。
北横岳は双耳峰で山頂も2つある。2480mの北峰には脩那羅大天武(しよならだいてんむ)が祭られ、南峰には2473mの三等三角点がある。

周囲はガスに覆われて展望はいまいちであったが、昨日大展望を満喫したので良いでしょう。


北峰へ向かう

北峰、こちらのが山頂らしいね。


こちらガスで展望なし

ヒュッテに戻って、そのまま縞枯山荘に行くつもりであったが、三ツ岳経由で行くことにする。
S君物足りなさそうでしたので。

前方に三ツ岳の岩峰が、かっこいいね、登らねば。

分岐には岩場危険と有りましたが、まずはⅢ峰。

振り返ると北横岳があんなに離れている。

いよいよ鎖場へ。
三ツ岳Ⅰ峰~Ⅲ峰の間は岩場が続き、何箇所か鎖場もある。最初のⅢ峰の鎖場がスリル満点、ザックの脇に刺してあった長いストックが邪魔して苦労してしまった。

Ⅲ峰からの大岳。背後に浅間山。

Ⅲ峰標識、ⅠからⅢまでちゃんと標識がある。

大岩が重なり合った岩場は、ぽっかりと隙間があったりして落ちたら大変である。トレースがあったので隙間に落ちることはなかった。

こんなかっこいい岩が、写真の題材が沢山。

Ⅰ峰からは急傾斜の下り、心配するほど下って鞍部からは雨池山の登りとなる。

展望のない樹林の山頂はただ通り過ぎるだけ。

ロープウエイからの広い道に降りると、何故か開放的になる。

懐かしい縞枯山荘に立ち寄った。

先代の小屋番である嶋義明氏は山登り初心者時代に多くを学んだ山の恩師である。
現在は息子さんが後を継いでいるので一度お会いしておきたかった。
夜は必ず、山の歌、ここで教わった歌も多い。
◆嶋義明氏のこと
神田で営んでいた八百屋をたたんで、縞枯山荘の小屋番になったのが確か1989年、山の仲間が集まって山荘で盛大に記念パーティをやった。私も参加させて貰ったが、山では常に不動明王のような存在であった親父さんが、ボロボロになって号泣していた姿が今でも蘇る。当時の義明氏の周りの人がこぞって海外遠征に出る中、なぜ小屋番なのか、そんな信条をまだ聞けないでいる。クラブではY君が麓の教会で式を挙げ縞枯山荘で披露宴をした。細やかな配慮をしていただいた奥さんにも御世話になった。

よき時代の思い出ですな。

坪庭到着、天気も持ち直したようですね。

坪庭からの縞枯山。名頃惜しいですがロープウエイに乗ります。

ロープウーイで下山して靴を履き替えようとしたら宿に置き忘れたのを思い出した、宿に戻る。人のことは言えないもので、気をつけましょう。

「音無の湯」で汗を流す。
◆温 泉 音無の湯 800円JAFで100円引き

茅野ICに向かう途中に八ヶ岳が見送り。

赤岳、阿弥陀岳

今回の舞台、蓼科山と北八ヶ岳の峰
◆宿 ペンション「おやまのえんどう」
料理が良かったです。宿も綺麗。9300円/1人1泊食事付き
◆GPS軌跡
