2019.12.01房総桑ノ木沢
- 2019/12/02
- 17:59
台風で大きな被害を受けた房総、尾根歩きの記録は散見するが沢の記録は皆無である。
果たして沢の中はどんな状況なのだろうと、調査を兼ねて入渓してみた。
亀山湖に注ぐ桑の木沢は短くて、三岩山観音寺への道路へ詰め上げるので下山も容易である。源流部は東大の演習林で立入禁止、自然も保たれているのではないかと思ったが?
下流域は独特のナメ床が続き景観が保たれて、いつもの房総の沢を楽しめたが、核心部を過ぎたあたりから倒木が目立ち始め、源頭部では狭まった谷を倒木が埋めて遡行困難になり断念。緩い尾根を探して道路に出て終了した。
斜面を埋め尽くす倒木に唖然とする場面もあり被害の大きさを思い知らされた。
今後房総の沢に入るには要注意である。
◆コースタイム 6:35出合付近P6:49~:52猪峰橋~6:55入渓点~7:252段10×20m8:15~8:35終了点~8:40尾根取り付き~9:43道路~9:55下降点~10:35猪峰橋~P~11:49君津の湯12:47

前日は満天の星であったのに、朝起きると、打って変わって曇天の雲行き。肌寒い。
出合いに移動したが、黒滝に通じる林道は出合付近で車両通行止めの看板があった。

周辺の紅葉は今が見頃です。

駐車スペースから少し歩いて出合いに向かう。

このあたりの紅葉が一番で、この沢は植林が多く紅葉はほとんど無かった。

すぐに本流を渡る赤い猪峰橋が見えてくる。

橋を渡り、入渓点へ

桑ノ木沢を渡る橋のたもとから沢に下りる。

入渓して振り返る。

しばらくはゴーロが続くが、そのうちナメ床が現れる。

最初の滝はいつものように倒木がふさいでいたが、滝は健在。右側にステップが切ってある。

滝上から。

その後は倒木もないつものナメ床の景観が広がっていた。

ひとまず安堵。

年に一度の房総の沢であるが独特の景観は他にはないものだ。

沢床の造形を楽しみながら歩いて行く。

核心部の10×30m滝が現れるが、倒木が壁を作っている。

倒木でダムが出来て水深がいつもより深くなっていてへつりで落ちると泳ぎになる。着替えもなくこの時期の泳ぎは禁物。
メンバーを考えて巻くことにする。
前回は難なく越えた滝であるが。

巻きも容易ではないが、泳ぐ危険はない。
一応ザイルを張る。

巻き道から沢を見下ろす。

最後は懸垂で沢に戻った。

滝上は傾斜の緩いナメ滝が続く。

落ち口から滝を見下ろす。

しばらくは又ナメ床を歩くことが出来た。


断層が縦横に走っている。
地形マニアにはたまらない景観が沢山ある。

どうしてこんな模様になるの、芸術です。

楽しい所です。

房総の沢のむかしは道として生活の為に使われていてその痕跡がある。
滝に刻まれた足場などはその例である。
これはどうして? と首をかしげた。

穴に木がはまってる。
橋脚に使用したと思われる跡かな?

穴にはまった木を取り除くとこんな感じ、柱の跡らしいものが幾つかあった。

そのうち倒木が煩わしくなる。

詰め上げる支流が近づいたところで倒木の山

これではお手上げ、沢登りどころではないので撤退を決める。

先を除いたら、こんな感じで続いていた。

登れそうな斜面を探して少し下降。

緩そうな所を登り始めたが、どろどろの斜面はフェルトが滑る、ここはステルスが正解であった。

房総の沢はいつも沢を離れてからが核心なんですね。

急斜面をやっと登り平坦な尾根に出て一休み、この頃から雨がぽつぽつ。

尾根上の木が根こそぎ倒れている。

最後の急登を登れば終わり。

尾根上から途中の斜面を俯瞰したらすさまじい倒木の数。被害の大きさを痛感した。

やっとの思いで道路に出た。

道路を少し歩き、出合いに直接出る尾根を下る。
早く入りすぎてトラバースをする羽目になった。

尾根上に道はないが薮はなく倒木を交わしながら問題なく下ることが出来た。

桑ノ木沢を渡る橋に到着。

渡ろうとしたら鉄の手すりは取れるし、底板は腐っている、結局渡りませんでした。
橋の下を渡る。

本流の猪峰橋は健在である。
ぽつぽつ降り始めた雨が車に戻る頃には本降りになった。
どこぞのツアーの団体が林道に溢れていたが一体何を見に来たのかな、紅葉とイベントと言っていたが、林道をうろつくなんて、つまらないツアーですね。
遠回りだが、君津の湯まで走り、温まって帰京した。
◆風 呂 君津の湯 740円
◆GPS軌跡

果たして沢の中はどんな状況なのだろうと、調査を兼ねて入渓してみた。
亀山湖に注ぐ桑の木沢は短くて、三岩山観音寺への道路へ詰め上げるので下山も容易である。源流部は東大の演習林で立入禁止、自然も保たれているのではないかと思ったが?
下流域は独特のナメ床が続き景観が保たれて、いつもの房総の沢を楽しめたが、核心部を過ぎたあたりから倒木が目立ち始め、源頭部では狭まった谷を倒木が埋めて遡行困難になり断念。緩い尾根を探して道路に出て終了した。
斜面を埋め尽くす倒木に唖然とする場面もあり被害の大きさを思い知らされた。
今後房総の沢に入るには要注意である。
◆コースタイム 6:35出合付近P6:49~:52猪峰橋~6:55入渓点~7:252段10×20m8:15~8:35終了点~8:40尾根取り付き~9:43道路~9:55下降点~10:35猪峰橋~P~11:49君津の湯12:47

前日は満天の星であったのに、朝起きると、打って変わって曇天の雲行き。肌寒い。
出合いに移動したが、黒滝に通じる林道は出合付近で車両通行止めの看板があった。

周辺の紅葉は今が見頃です。

駐車スペースから少し歩いて出合いに向かう。

このあたりの紅葉が一番で、この沢は植林が多く紅葉はほとんど無かった。

すぐに本流を渡る赤い猪峰橋が見えてくる。

橋を渡り、入渓点へ

桑ノ木沢を渡る橋のたもとから沢に下りる。

入渓して振り返る。

しばらくはゴーロが続くが、そのうちナメ床が現れる。

最初の滝はいつものように倒木がふさいでいたが、滝は健在。右側にステップが切ってある。

滝上から。

その後は倒木もないつものナメ床の景観が広がっていた。

ひとまず安堵。

年に一度の房総の沢であるが独特の景観は他にはないものだ。

沢床の造形を楽しみながら歩いて行く。

核心部の10×30m滝が現れるが、倒木が壁を作っている。

倒木でダムが出来て水深がいつもより深くなっていてへつりで落ちると泳ぎになる。着替えもなくこの時期の泳ぎは禁物。
メンバーを考えて巻くことにする。
前回は難なく越えた滝であるが。

巻きも容易ではないが、泳ぐ危険はない。
一応ザイルを張る。

巻き道から沢を見下ろす。

最後は懸垂で沢に戻った。

滝上は傾斜の緩いナメ滝が続く。

落ち口から滝を見下ろす。

しばらくは又ナメ床を歩くことが出来た。


断層が縦横に走っている。
地形マニアにはたまらない景観が沢山ある。

どうしてこんな模様になるの、芸術です。

楽しい所です。

房総の沢のむかしは道として生活の為に使われていてその痕跡がある。
滝に刻まれた足場などはその例である。
これはどうして? と首をかしげた。

穴に木がはまってる。
橋脚に使用したと思われる跡かな?

穴にはまった木を取り除くとこんな感じ、柱の跡らしいものが幾つかあった。

そのうち倒木が煩わしくなる。

詰め上げる支流が近づいたところで倒木の山

これではお手上げ、沢登りどころではないので撤退を決める。

先を除いたら、こんな感じで続いていた。

登れそうな斜面を探して少し下降。

緩そうな所を登り始めたが、どろどろの斜面はフェルトが滑る、ここはステルスが正解であった。

房総の沢はいつも沢を離れてからが核心なんですね。

急斜面をやっと登り平坦な尾根に出て一休み、この頃から雨がぽつぽつ。

尾根上の木が根こそぎ倒れている。

最後の急登を登れば終わり。

尾根上から途中の斜面を俯瞰したらすさまじい倒木の数。被害の大きさを痛感した。

やっとの思いで道路に出た。

道路を少し歩き、出合いに直接出る尾根を下る。
早く入りすぎてトラバースをする羽目になった。

尾根上に道はないが薮はなく倒木を交わしながら問題なく下ることが出来た。

桑ノ木沢を渡る橋に到着。

渡ろうとしたら鉄の手すりは取れるし、底板は腐っている、結局渡りませんでした。
橋の下を渡る。

本流の猪峰橋は健在である。
ぽつぽつ降り始めた雨が車に戻る頃には本降りになった。
どこぞのツアーの団体が林道に溢れていたが一体何を見に来たのかな、紅葉とイベントと言っていたが、林道をうろつくなんて、つまらないツアーですね。
遠回りだが、君津の湯まで走り、温まって帰京した。
◆風 呂 君津の湯 740円
◆GPS軌跡
