2019.11.3-4足尾神子内川黒沢左俣遡行右俣下降
- 2019/11/10
- 16:43
渡良瀬川の上流部である神子内川の支流である黒沢の左俣は下流の大滝や上流部の3段の大滝を始めこの時期の沢登りとしては短くてお勧めの処で、この時期は花崗岩の白さに紅葉が映えて景観も素晴らしい。稜線も笹原に登山道が続く足尾ならではの風景が素敵だ。右俣は二俣からの豪快なゴルジュが見事で花崗岩を割って流れる様は目を見張る。沢登りのガイドにはほとんど掲載されない処だけに静かなゆとり有る沢登りが楽しめる。右俣の下降はゴルジュ内で懸垂下降になるが、トヨ状の滝の中間に降りるために苦労する。40m以上のロープが必要である。ベースになる以前の広い河原は健在であったが林道からは大雨の影響による増水で大きく抉れて2m程の段差になっていた。今年も焚き火を囲んで感慨深かった一年を振り返り、楽しく笑えるひとときを過ごすことが出来た。又、昭和60年台以前は隠れた岩魚の宝庫であったが、今は見る影もない。
◆コースタイム 黒沢林道入口5:13~5:25天幕場6:30~6:48黒滝7:30~8:37、3段20m9:23~10:39稜線11:10~11:20下降点~12:20ゴルジュ13:22~13:35二股~14:16天幕場(泊)7:54~9:07林道入口8:23~9:05道の駅&湯処あぐり

日光道を経由して足尾に入り、黒沢林道入口の先のトイレ付きの駐車場で仮眠。翌早朝暗いうちに移動して林道の入口に車を停める。入口にゲートが有る。暗いうちに出発。

地図に出ている林道が右岸へ沢を渡るが林道が先に延びている。なおも先に歩くと左手に広場があるところで河原に降りてみる。川は深く抉れて降りるのに苦労する。天幕を設営してから出発。

始めから明るく気持ちの良い花崗岩の滝やナメがあり期待が持てそうな沢である。



途中鋼管を組んだだけの堤を過ぎる。

この形の堰堤は凄かった大雨の影響も少なく有効なのではありませんか。

黒滝10mが出現。

これはザイル使用で都岳連の上級ガイドを務めるK氏が右を登る。

確保点を眺める。

黒滝の上で二俣となり左俣に入る。アーチ状の石積みの橋のような堰堤が奇妙。

右を濡れながら登る。

お助けも出る。

紅葉もちらほら

柱状節理の二俣となる。左右から滝で出会う。

花崗岩の白さが印象的な渓相である。

綺麗な2段8×10mは水流左を快適に登る。

一見大変そうだが、

ザイルもいらねえよ。

その後もナメ滝などが適当に現れ飽きさせない。白い柱状節理が素晴らしい。

このあたりの紅葉が滝に映えて素晴らしく納得の行く紅葉に会えた。

紅葉に彩られた3段20mの滝は豪快で見応えがある。この沢の白眉。

知られていない沢に名瀑有りでしょう。


右手のルンゼを登って中間部からのバンドを落口にトラバース。以前よりバンドの出だしが崩れていて悪くザイルをセットした。トラバースは下廊下の山道を思わせる崖の縁の踏み跡。前回はザイルも出さなかった。直登は左の側壁を登り水流を渡り右壁を登るのが正解であろう。

ルンゼからの滝

トラバースルートから眺める。

その後は滝も減り源頭の様相になる。

前回左に行った奥の二俣は右に行く。

稜線まではまだまだ長いが紅葉が長さを忘れさせる。

そんな紅葉の競演を数枚。



しつこいって、分かってますよ。

目の保養ですよ。

2度の台風の後なのに、元気に紅葉してくれてます。

褒めてやって下さい。


次第に傾斜も増して、足元も不安定、落石におびえます。

こんな滝も出ます。

写真一枚だと大変さが分からないでしょ。

笹原の斜面になって落石もなくなり

最後は急な斜面をひたすら登り藪漕ぎもなく半月峠への山道に出た。

足尾の山が目に飛び込んできます。

皇海山、社山など中禅寺湖南岸の山が望めた。

皇海山が大きいです。

半月峠の山道を辿り、展望台を仰ぎ見ながら右俣を分ける尾根に向かう。

尾根上で休憩。

笹の急な斜面を下り、

1452.ピークの手前から支沢を下り本流を目指す。

沢床が見えてきた。

こちらの沢は下流のゴルジュまでは左俣より平凡なゴーロが続きます。

紅葉は負けずに素晴らしいので癒やされます。


下りの紅葉もしつこいってか。

やっと本流に合流。

上流はゴーロですが次第に花崗岩の沢床に易しい滝が現れて来る。

又紅葉ってか。

皆下って誰も居なくなっちゃった。

待ってー

所々で紅葉に足を止めて眺める。

沢が狭まると突如深く豪快なゴルジュが出現。

トップが懸垂下降開始。

接地点が深い釜かトヨ状の水路で、ザイルが短かった事もあり随分と手こずっていた。

私が最後に下降したが、接地点は水流の脇に平らなテラスがあり、そこでザイルをほどき飛び移れば問題のないところである。但し今回はザイルが足んなかった。

まだゴルジュの途中で先にも滝がある。

滝の側壁を嫌らしいトラバースの巻き道を利用して下る。ここが一番緊張。

ゴルジュはまだ続いているが右岸の踏み跡でクリア。素晴らしいゴルジュの連なりである。

やっとゴルジュを抜けると二俣で黒滝になる。

行きに登攀した二俣下の黒滝も立派な巻き道があるが、かなり滑りやすくここも上部だけ懸垂をして踏み跡を辿り、ガレルンゼに出て水流に戻る。

黒滝を後にして、

鋼管の堰堤をくぐってすぐに林道に上がって下山。

林道は廃道に近いが楽ちん。

やっと天幕場に着いた。 焚き火の会は天気にも恵まれ想像通りの楽しいひとときであった。

豆乳鍋に

焼きいも腹一杯で眠りについたが、深夜まで焚き火にしがみついていた人が居たそうだ。

清々しい朝の中でコーヒーを立ててのんびり、まったり。

車に戻ります。

ゲート前の駐車スペース、無理して4-5台いけそう。

足尾から日光街道に出たらいろは坂に向かう車で大渋滞、10時からのヤシオの湯を敬遠して徳治郎IC近くのロマンチック村の「湯処あぐり」で湯に浸かる。
併設の食堂で湯葉定食1300円を頂きました。
◆温 泉 道の駅ろまんちっく村併設 湯処あぐり 510円JAFで100円割引
◆遡行図

◆GPS軌跡

◆コースタイム 黒沢林道入口5:13~5:25天幕場6:30~6:48黒滝7:30~8:37、3段20m9:23~10:39稜線11:10~11:20下降点~12:20ゴルジュ13:22~13:35二股~14:16天幕場(泊)7:54~9:07林道入口8:23~9:05道の駅&湯処あぐり

日光道を経由して足尾に入り、黒沢林道入口の先のトイレ付きの駐車場で仮眠。翌早朝暗いうちに移動して林道の入口に車を停める。入口にゲートが有る。暗いうちに出発。

地図に出ている林道が右岸へ沢を渡るが林道が先に延びている。なおも先に歩くと左手に広場があるところで河原に降りてみる。川は深く抉れて降りるのに苦労する。天幕を設営してから出発。

始めから明るく気持ちの良い花崗岩の滝やナメがあり期待が持てそうな沢である。



途中鋼管を組んだだけの堤を過ぎる。

この形の堰堤は凄かった大雨の影響も少なく有効なのではありませんか。

黒滝10mが出現。

これはザイル使用で都岳連の上級ガイドを務めるK氏が右を登る。

確保点を眺める。

黒滝の上で二俣となり左俣に入る。アーチ状の石積みの橋のような堰堤が奇妙。

右を濡れながら登る。

お助けも出る。

紅葉もちらほら

柱状節理の二俣となる。左右から滝で出会う。

花崗岩の白さが印象的な渓相である。

綺麗な2段8×10mは水流左を快適に登る。

一見大変そうだが、

ザイルもいらねえよ。

その後もナメ滝などが適当に現れ飽きさせない。白い柱状節理が素晴らしい。

このあたりの紅葉が滝に映えて素晴らしく納得の行く紅葉に会えた。

紅葉に彩られた3段20mの滝は豪快で見応えがある。この沢の白眉。

知られていない沢に名瀑有りでしょう。


右手のルンゼを登って中間部からのバンドを落口にトラバース。以前よりバンドの出だしが崩れていて悪くザイルをセットした。トラバースは下廊下の山道を思わせる崖の縁の踏み跡。前回はザイルも出さなかった。直登は左の側壁を登り水流を渡り右壁を登るのが正解であろう。

ルンゼからの滝

トラバースルートから眺める。

その後は滝も減り源頭の様相になる。

前回左に行った奥の二俣は右に行く。

稜線まではまだまだ長いが紅葉が長さを忘れさせる。

そんな紅葉の競演を数枚。



しつこいって、分かってますよ。

目の保養ですよ。

2度の台風の後なのに、元気に紅葉してくれてます。

褒めてやって下さい。


次第に傾斜も増して、足元も不安定、落石におびえます。

こんな滝も出ます。

写真一枚だと大変さが分からないでしょ。

笹原の斜面になって落石もなくなり

最後は急な斜面をひたすら登り藪漕ぎもなく半月峠への山道に出た。

足尾の山が目に飛び込んできます。

皇海山、社山など中禅寺湖南岸の山が望めた。

皇海山が大きいです。

半月峠の山道を辿り、展望台を仰ぎ見ながら右俣を分ける尾根に向かう。

尾根上で休憩。

笹の急な斜面を下り、

1452.ピークの手前から支沢を下り本流を目指す。

沢床が見えてきた。

こちらの沢は下流のゴルジュまでは左俣より平凡なゴーロが続きます。

紅葉は負けずに素晴らしいので癒やされます。


下りの紅葉もしつこいってか。

やっと本流に合流。

上流はゴーロですが次第に花崗岩の沢床に易しい滝が現れて来る。

又紅葉ってか。

皆下って誰も居なくなっちゃった。

待ってー

所々で紅葉に足を止めて眺める。

沢が狭まると突如深く豪快なゴルジュが出現。

トップが懸垂下降開始。

接地点が深い釜かトヨ状の水路で、ザイルが短かった事もあり随分と手こずっていた。

私が最後に下降したが、接地点は水流の脇に平らなテラスがあり、そこでザイルをほどき飛び移れば問題のないところである。但し今回はザイルが足んなかった。

まだゴルジュの途中で先にも滝がある。

滝の側壁を嫌らしいトラバースの巻き道を利用して下る。ここが一番緊張。

ゴルジュはまだ続いているが右岸の踏み跡でクリア。素晴らしいゴルジュの連なりである。

やっとゴルジュを抜けると二俣で黒滝になる。

行きに登攀した二俣下の黒滝も立派な巻き道があるが、かなり滑りやすくここも上部だけ懸垂をして踏み跡を辿り、ガレルンゼに出て水流に戻る。

黒滝を後にして、

鋼管の堰堤をくぐってすぐに林道に上がって下山。

林道は廃道に近いが楽ちん。

やっと天幕場に着いた。 焚き火の会は天気にも恵まれ想像通りの楽しいひとときであった。

豆乳鍋に

焼きいも腹一杯で眠りについたが、深夜まで焚き火にしがみついていた人が居たそうだ。

清々しい朝の中でコーヒーを立ててのんびり、まったり。

車に戻ります。

ゲート前の駐車スペース、無理して4-5台いけそう。

足尾から日光街道に出たらいろは坂に向かう車で大渋滞、10時からのヤシオの湯を敬遠して徳治郎IC近くのロマンチック村の「湯処あぐり」で湯に浸かる。
併設の食堂で湯葉定食1300円を頂きました。
◆温 泉 道の駅ろまんちっく村併設 湯処あぐり 510円JAFで100円割引
◆遡行図

◆GPS軌跡
