2016.9.24to26 槍ヶ岳北鎌尾根
- 2016/09/26
- 19:59
槍ヶ岳のバリエーション中、もっとも知られたコースとして北鎌尾根は今も人気だ。
ガイドツアーやビデオ等で紹介されているルートとしては、小屋を利用して1日で大天井岳から貧乏沢を下降し、北鎌沢を登り北鎌尾根というものがある。
また、クラッッシクルートは湯俣から水俣川を遡り、千天出合へと進み、北鎌尾根に取り付くというものであるが 、今回は前回(2014年8月)同様に上高地から水俣乗越、天井沢を下降し北鎌沢を登り北鎌のコルからP8以降槍ヶ岳山頂までの上部半分のルート

今回は稜線ビバークなどの装備も用したのでザックの重さは水無しで15Kg程である。

槍沢大曲(2094m)

から水俣乗越(2450m)

乗越からの下りはじめは渋い

天井沢下降では膝に負担をかけないようストックの助けを借りて下った。

北鎌沢の出合(1820m)にツェルトを張り、翌朝4:00ヘッデンを点けて出発。

朝日がコルを照らす。

右俣の沢は前回来た時より水量は多く、コルの手前まで水は渇れているところはなかった。連日の雨天のせいだろうか、万が一の事を考えて水4Lを担ぎ上げた事を悔む。

北鎌沢のコルは北鎌尾根全体のほぼ中間に位置し標高2470m、北鎌沢出合から650m登ったことになる。前日の幕営のなごりがあった。

P8までは潅木帯の急登で途中2・3の小ピークを越え展望の良いP8に。

これ以後は岩稜歩きとなる。

P8とP9の間にナイフリッジの通過があり。

P9(2749m)は「天狗の腰掛け」

平坦な広いピークで冷たい岩肌が気持ちよくしばらくトカゲってしまった。

独標のコルから見る独標は標高差160m、とにかく大きく圧倒される。

よく写真で紹介されている外傾壁をトラバースすると、腐ったフィックスロープのあるチムニー、スラブを戻り気味に斜上して独標2899m頂上に至る


今回は後続のためにロープを弾きながら中段テラスへ登ったが、残置が見つからなかったのでビレー支点は岩に長シュリンゲを取った。キャメロット(#1か#0.75)があれば楽だ。

独標2899m頂上に立つ

やや千丈沢よりの踏跡を下ると小岩峰が連なるP11とのコルにでる。千丈沢側から巻く踏跡から上がって来た単独者に会った。我々の危なっかしい直登を見て恐ろしくて巻いて来たと言う。

P12付近の岩峰群の最初のピークは、千丈沢側に張り出したC稜にサボテンのような形のツルムがある。

P13(2873m)は前回ビバークした所、大槍がもう間近に見える。

P14(2970m)は前回トラバースでの失敗ところだ。一旦千丈沢側クーロアールのザレ場を降る。落石を起こすので1人ずつ下りる。トラバースは踏跡を稜線目指して行く事を意識すれば問題ない。

P14の狭いコルを渡り岩峰直登、お助け紐を出してます。

P15北鎌平へは正面の岩稜を登らず千丈沢側の巻道を。巻道は途中から大岩の登りを交えた岩稜登りで岩の台地(北鎌平)に出る。
ここまで行動時間は12時間を超えている。さすがに疲れが来てる。
大槍の登り、あと1時間くらいでフィナーレを迎えるが、ガスがかかり日没が迫ってる。期待していたギャラリーもいない。テンションがあがらないが、天候も気になるのでビバークはしたくない、余力を振り絞り立ち上がる。
北鎌平の先は大岩の積み重なった岩稜歩きでどこからでも登れる。

大槍の取付からは正面の凹角を登る。

中間部にあるチムニーが見えるが核心のチムニーはその上にある。どちらも2点支持の微妙なムーブをとらされるが、なんとかこらえて這い上がる。

上部のチムニーから左に廻れば祠の真下。

記念写真を撮り早々に鉄梯子を下る。
ガスで濡れた梯子は滑りやすいので慎重になる、今回で一番緊張した。
ガイドツアーやビデオ等で紹介されているルートとしては、小屋を利用して1日で大天井岳から貧乏沢を下降し、北鎌沢を登り北鎌尾根というものがある。
また、クラッッシクルートは湯俣から水俣川を遡り、千天出合へと進み、北鎌尾根に取り付くというものであるが 、今回は前回(2014年8月)同様に上高地から水俣乗越、天井沢を下降し北鎌沢を登り北鎌のコルからP8以降槍ヶ岳山頂までの上部半分のルート

今回は稜線ビバークなどの装備も用したのでザックの重さは水無しで15Kg程である。

槍沢大曲(2094m)

から水俣乗越(2450m)

乗越からの下りはじめは渋い

天井沢下降では膝に負担をかけないようストックの助けを借りて下った。

北鎌沢の出合(1820m)にツェルトを張り、翌朝4:00ヘッデンを点けて出発。

朝日がコルを照らす。

右俣の沢は前回来た時より水量は多く、コルの手前まで水は渇れているところはなかった。連日の雨天のせいだろうか、万が一の事を考えて水4Lを担ぎ上げた事を悔む。

北鎌沢のコルは北鎌尾根全体のほぼ中間に位置し標高2470m、北鎌沢出合から650m登ったことになる。前日の幕営のなごりがあった。

P8までは潅木帯の急登で途中2・3の小ピークを越え展望の良いP8に。

これ以後は岩稜歩きとなる。

P8とP9の間にナイフリッジの通過があり。

P9(2749m)は「天狗の腰掛け」

平坦な広いピークで冷たい岩肌が気持ちよくしばらくトカゲってしまった。

独標のコルから見る独標は標高差160m、とにかく大きく圧倒される。

よく写真で紹介されている外傾壁をトラバースすると、腐ったフィックスロープのあるチムニー、スラブを戻り気味に斜上して独標2899m頂上に至る


今回は後続のためにロープを弾きながら中段テラスへ登ったが、残置が見つからなかったのでビレー支点は岩に長シュリンゲを取った。キャメロット(#1か#0.75)があれば楽だ。

独標2899m頂上に立つ

やや千丈沢よりの踏跡を下ると小岩峰が連なるP11とのコルにでる。千丈沢側から巻く踏跡から上がって来た単独者に会った。我々の危なっかしい直登を見て恐ろしくて巻いて来たと言う。

P12付近の岩峰群の最初のピークは、千丈沢側に張り出したC稜にサボテンのような形のツルムがある。

P13(2873m)は前回ビバークした所、大槍がもう間近に見える。

P14(2970m)は前回トラバースでの失敗ところだ。一旦千丈沢側クーロアールのザレ場を降る。落石を起こすので1人ずつ下りる。トラバースは踏跡を稜線目指して行く事を意識すれば問題ない。

P14の狭いコルを渡り岩峰直登、お助け紐を出してます。

P15北鎌平へは正面の岩稜を登らず千丈沢側の巻道を。巻道は途中から大岩の登りを交えた岩稜登りで岩の台地(北鎌平)に出る。
ここまで行動時間は12時間を超えている。さすがに疲れが来てる。
大槍の登り、あと1時間くらいでフィナーレを迎えるが、ガスがかかり日没が迫ってる。期待していたギャラリーもいない。テンションがあがらないが、天候も気になるのでビバークはしたくない、余力を振り絞り立ち上がる。
北鎌平の先は大岩の積み重なった岩稜歩きでどこからでも登れる。

大槍の取付からは正面の凹角を登る。

中間部にあるチムニーが見えるが核心のチムニーはその上にある。どちらも2点支持の微妙なムーブをとらされるが、なんとかこらえて這い上がる。

上部のチムニーから左に廻れば祠の真下。

記念写真を撮り早々に鉄梯子を下る。
ガスで濡れた梯子は滑りやすいので慎重になる、今回で一番緊張した。
- テーマ:登山
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:バリエーション